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【お客様インタビュー】株式会社バンダイナムコ エンターテインメント 様
2019/10/02
株式会社バンダイナムコ エンターテインメント 様
前回を超える「驚き」と「感動」、「楽しさ」を常に追い求めて
2019年6月8日、さいたまスーパーアリーナで、バンダイナムコエンターテインメント様の「第5回バンナム大運動会」が開催されました。
運動会開催のきっかけは、2015年4月1日に社名を「バンダイナムコゲームス」から「バンダイナムコエンターテインメント」に変更されたことだそうです。「アソビきれない毎日を。」という企業理念を掲げ、社員が今までにないアソビを生み出し、1人でも多くの人に喜びと笑顔にあふれた毎日を過ごし続けて欲しいという思いを込め、当時の社長、大下聡様発案のもと、社内運動会を開催することになったそうです。
今回は、第1回から「バンナム大運動会」の企画をされていらっしゃる干川耕司さん(写真右)に、同じく第1回から担当をさせていただいている運動会屋の谷裕之(写真左)がお話を伺いました。
谷
私は第1回から担当させていただいていますが、改めて、どんな目的で運動会を開催することになったのか教えてください。
干川
当時の社長、大下から「バンダイナムコエンターテインメントの社員同士のコミュニケーション向上と社内でのチームワーク強化を行うために運動会をやろう!」という言葉を受けて実施する事になりました。
谷
運動会開催後、会社の中で何か変化はありましたか?
干川
優勝するために社員同士で戦略を練ったり、練習をおこなったりと、社員同士のコミュニケーションが活発になりました。運動会後もその交流が継続していて、社内のチームワーク向上につながっています。
また私自身については、今まで話をしたことがない社員から、「ありがとう!楽しかった」「お疲れ様でした」「今度はどんな競技をするんですか」などと声をかけられるようになりました。
谷
運動会をきっかけに、コミュニケーションの活性化という面で、素晴らしい化学反応が起きたわけですね。
もう5年間、運動会が続いているわけですが、続ける思いはどこにあるのでしょうか?
干川
とりあえず1回やってみたところ、運動会屋さんのおかげで大成功だったんです。こんなに楽しく社員同士のコミュニケーションが図れて、家族同士のコミュニケーションも図れるということであれば、毎年やろうよということで、5回まで続いているということですね。
当日のプログラム
- バンナムサバイバルクイズ
- 玉入れ
- 障害物競走
- 大縄跳び
- フットサル
- 50メートル走
- 1on1綱引き
- バンナム ドリーム宝くじ
- 親子体操
- 4.2195Kmマラソン
- 令和の乱(チャンバラ合戦)
- オニたいじ(鬼ごっこ)
- 大玉送り
- 大綱引き
- ガチンコリレー
谷
毎回、インパクトのある演出で驚かされ、様々なアイディアが散りばめられています。そのアイディアはどうやって生まれるのですか?
干川
まず、自分が楽しむためには、何が必要なのか?運動会当日、参加者の皆さんに「驚き」と「感動」、「楽しさ」を体感していただくためには、どのような運動会を作り上げたらいいのか、日々検討をしています。
競技もそうですけれども、毎回、全てのコンテンツ、飲食物、床の芝やマット、健康測定器具など、ありとあらゆるものは、私の体、目と耳と舌で全て体験して、「これはいい!」と思ったものだけを運動会に取り入れていますね。
谷
常に新しいもの、更なる満足を求めてチャレンジをされてきたと思いますが、そういう面でご苦労はありましたか?
干川
やっぱり、前回を超える「驚き」「感動」「楽しさ」を体感していただくため、妥協をしないことです。自分自身が諦めないタイプなので、検討し始めてから、運動会当日までとことんこだわって、修正したり、検討したりして作っていくのですが、運動会当日もいろいろ、その場で変更をしたりするので、その辺が大変でしたね。谷さんもかなり大変でしたよね。
谷
実際これだけギリギリまで、コンテンツの詳細が決まらない運動会はなかなかないです。干川さんの運動会にかけるパッションとか、モチベーションとか、運動会屋の私が見習わなきゃいけないなと思っていますし、その分、負けるもんかと思って(笑)、干川さんの提案を超えるアイディアを出さなくては!と。
前回を超える運動会にチャレンジし続けていますが、第1回から続けている「この競技は外せない」というこだわりもあるようです
干川
私は、日頃体験しないような競技を入れようと思っているんですね。そこで、第1回から子どもたちが楽しめる「鬼ごっこ」を取り入れました。
最初は、「鬼ごっこ」は運動会じゃないだろうって、社内からいろいろ言われたんですけど、子どもたちに、最高の恐怖と楽しさを!というモチベーションのもと、実施に踏み切りました。そういうことを体験することってなかなかないですからね。秋田のなまはげとか、ああいう体験って子どもたちにとって、すごくいいことだと思うんです。
他にも、本物さながらの駄菓子屋さんを展開していました。縁日のスーパーボールすくいでは、ポイではすくえないぐらい大きいスーパーボールを入れました。子どもたちが取れた時の「驚き」と「感動」「楽しさ」を演出しています。
谷
本当に幅広い年齢層の方が楽しめる内容ですよね。
干川
スポーツだけではなく、頭を使ったり、運を使う競技を入れたり、健康測定というコーナーも取り入れています。ただ血圧や体重を測るだけではなくて、日頃体験できないようなものを取り入れようと思っていて、スーパー血圧計という、血管の疲労を測れるものを投入したり、第5回に取り入れたのは、インボディという、台に乗って手でバーを握るだけで筋肉量を測ったり、体のすみずみまで分析できるような機械を取り入れました。
谷
また、ご家族の皆さんが参加する競技も得点に絡める、いろんな形でチームに貢献できるシステムを作られていますよね。
干川
各チームは事業部ごとに分かれていて、チームの強さにもばらつきがあるので、家族の競技の点数も入れてあげた方が、バランスよく点数配分ができて、みんなで一緒に優勝をめざすという一体感が生まれるのかなと思います。
バンナム大運動会は、競技やサブコンテンツだけではなく、参加者に配布するグッズも工夫が凝らされています。
谷
当日参加者が着るTシャツから、表彰式で渡す賞状まで、こちらもかなりこだわっていらっしゃいますよね。
干川
第3回はファミスタを意識したTシャツでした。東京ドームで開催するにあたって、野球といえば当社ではファミスタです。ファミスタが30周年を迎える時だったこともあり、運動会を盛り上げようという話になりました。
第4回の時のパックマンのTシャツは、日常でも着られるようなデザインがいいのではないかということで作りました。実際に小学生のお子さんが、毎日着ているらしいです。
谷
木の賞状も素晴らしいアイディアだと思いました。
干川
これは2回目だったと思います。もらった瞬間、「なんだこれ」て思うじゃないですか?こんな賞状、一生に一回しかもらえないと思います。
このチャンピオンベルトも、いろいろ悩みましたね。腕ずもうといえば、私の中では、トロフィーではなく、チャンピオンベルト。なかなか見つけるのが大変でした。
今まで体験したことないような感動を味わえるようなものにしたほうが、インパクトがあり、記憶にも残るじゃないですか。普通の運動会ではない、通常の楽しさじゃない、特別な楽しさが味わえます。
干川
それから運動会屋さんからご提案頂いて第5回まで続いていることがあるのですが、なんだかわかりますか?競技ではないですけどね。
谷
うーん・・・なんでしょうか?
干川
個人表彰のスマイル賞とMVPですね。谷さんに、個人も表彰してあげた方がよいと提案していただいて、そこでMVP1名と、スマイル賞2名を表彰することにしました。
毎年MVPは、活躍した選手、目立った選手、勝利に貢献した選手なのですが、今年は、4.2195kmマラソンの男性の部でいちばん最後にゴールした方が受賞しました。最後まで一生懸命走ってゴールされ、本気の勝負をしたという理由です。全チームがおめでとう!って拍手を送ることって、なかなかないです。いろんな社員から、今年のMVPは「非常に感動的だった」、「あれはすごいね」という声を聞くことができました。また新たなヒーローが誕生しました。
そして、たくさんの嬉しいエピソードがたくさん生まれているようです。
干川
短距離走で2位になった子どもが、翌日から走る練習を始めたり、お風呂に入っている時、「来年の鬼ごっこは、こういうのがいいね」と、アイディアが生まれたりしています。また、会場の近くに住んでいるという人が両親を呼んだのですが、当初2時間ほどで帰る予定が最後までいてくださりました。みんな最後まで楽しんでいてくれたと思います。
また、運動会翌日に出勤すると、デスクの上に手紙が置いてあったんですよ。
なんだろうと思ってみたら、「運動会楽しかった。ありがとうございます」というお礼の手紙だったんです。
前の年にも、すごいことがありました。ある子どもが「こんな楽しい運動会を考える人は、きっとすごい人だ、サインが欲しい」ということで、その子の親から色紙を渡されてたんです。それは少し驚きました。
そうそう、1回目の運動会が終わった時、知らない子どもたちやその両親たちが、私を待っていてくれて、「ありがとう」とみんなが言ってくれました。その瞬間、鳥肌が立ったんです。一生懸命やって、本当に良かったなと思って。もしかしたら、その一瞬を毎回味わうために運動会をしているのかもしれません。
谷
今後も運動会を続けていかれますか?
干川
個人的な意見ですが、継続出来たら嬉しいと思っています。
そして毎回、前回を超える運動会にしたいですね。今後も参加者が予想できない新たな「驚き」と「感動」、「楽しさ」を体感できるように、検討したいと考えています。
アソビの会社といえば、バンダイナムコエンターテインメントといわれるようにこれからも頑張っていきます!
参加者をあっと言わせる、喜びと笑顔にあふれる運動会の仕掛け人、干川さんの挑戦は続きます。お忙しい中、ありがとうございました。
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