シリーズ1:昭和から令和へ、運動会の歴史ー企業運動会再ブームのすべてを徹底解説!

2025/03/26

「企業運動会の再ブーム!」チームの結束を強める新たな形

今、企業運動会が再び注目を集めています。かつては社内イベントの定番として親しまれた企業運動会ですが、時代の変化とともに減少していました。しかし、現在、企業運動会が復活しました。その背景には、従業員のモチベーション向上やチームワーク強化、そして働き方改革の一環としての新たな価値が見直されていることが大きな要因です。企業運動会の復活の理由を掘り下げ、そのメリットと実際の効果について、3回に分けてご紹介いたします。

 

第1回:昭和から令和へ、運動会の歴史

運動会といえば、春や秋に開催されていました。企業運動会の目的も時代と共に様変わりしています。
また、東日本大地震、リーマンショック、新型コロナウイルスの流行によって運動会の企画内容自体も変化しています。
以下、その歴史をまとめました。

 

1、昭和時代の運動会
企業運動会は、昭和時代において福利厚生の一環として重要な役割を果たしていました。特に、当時は現在のような多様な娯楽やレジャー施設が発展していなかったため、企業運動会は社員やその家族にとって貴重な交流の場であり、娯楽の一つでもありました。
 
2、バブル崩壊-1991年(昭和63年)から2000年代初頭
成果主義の導入によって、より業績に直結する取り組みが優先されるようになり、個人の業績に基づく評価が重視され、運動会のような集団行動を求める文化が薄れていきました。
また、社員の働き方が変化し、全員参加型の運動会のようなイベントが一部の社員には適さないとされるようになりました。
 
3、2008年 リーマンショック後
世界的な経済危機に直面した企業は、経済的な困難を乗り越えるためにさまざまな施策を講じることを余儀なくされました。その中で、「社員の結束力」を強化する重要性が再認識され、運動会などのチームビルディング活動が再度注目を集め、運動会の開催が増え始めました。
 
4、2011年 東日本大震災の影響
「絆」や「チームワーク」の価値が社会全体で見直され、社内のコミュニケーションの重要性が再評価。企業運動会が「組織の結束を深める場」として再注目されるようになった。
 
5、2020〜2022年 オンライン運動会の拡大
在宅勤務や外出制限が長期化し、社内コミュニケーションの重要性が再認識されました。Zoomなどのツール活用が進み、オンライン飲み会が流行。さらに、運動会屋が開発したオンライン運動会が広まり、リモート環境でも社員同士の交流が続けられるようになりました。
 
6、2023年以降 運動会が再び注目
テレワークの普及により社員同士が直接顔を合わせる機会が減少し、チームワークの強化や相互理解を深めるために運動会が活用されるケースが増えています。また、離職率の上昇や採用難が課題となる中、運動会を通じて風通しを良くし、人間関係を改善、心理的安全性を高めることで、社員の定着を促進する取り組みが進んでいます。
 
このように、企業運動会は時代の変化に合わせて進化しており、今後も社員の結束力やコミュニケーションの強化において重要な役割を果たしていくことは間違いありません。
 
 
◉シリーズ2に続

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